今治タオルのブランドは圧倒的な知名度を誇っていますが、中身について詳しく知っている人はあまり多くありません。
どんなメーカーが作っていて、そこにどのような技術が使われていて、生産者のいかなる想いが込められているのか…。
多くの人に知って欲しい素晴らしい物語があるにも関わらず、きちんと伝わっていないというのが実態です。
今治タオルに携わっている人たちの消費者を思う気持ちは、わたしたちが想像するはるか斜め上を行っています。
職人さんのタオルづくりに賭ける情熱は、海よりも深く山よりも高い!それはさながら果てしなく広がる青い空です。
これほどまでに熱い想いを持ってモノづくりが行われているのか!その実態を知るたびに、身が引き締まる思いに駆られます。
表立って言葉で示すことは無くても、うちに秘めた青い炎は、静かに着実にメラメラと燃え続けているのです。
今治の地でタオルが作られるようになったのはおよそ130年ほど前、ちょうど明治時代の頃となります。
今治で育まれた歴史や伝統は、一長一短に生まれるものではありません、長い年月を経て少しずつ形になっていきます。
数々の困難に見舞われながらもなお、今治のタオル産業は、前に向かって突き進むことを決して辞めませんでした。
未来を見据えて前に向かって進んでいく強い意志が、歴史と伝統に新たな系譜を更新し続けてきたのです。
今治タオルはすでに全国的に高い知名度があり、スーパーやコンビニでも取り扱っているほど広く流通しているため…。
放っておいても勝手に売れていくのでは?なかにはそう感じている人もかなり多いのではないでしょうか?
そんな風に思っている人たちにお伝えしたいこと、それは今治タオルを取り巻く環境は決してラクではありません!
今治タオルは厳しい競争にさらされ続けていて、それでもなお、生き残るために努力を重ねているのです!
今治タオル工業組合に加盟している会社の数は1980年以降、右肩下がりで減り続けているという実態があります。
100年を越える歴史と伝統を持つ今治タオルと言えども、これからもその地位がずっと安泰とは言い切れません。
今治でタオル産業に携わる人がどんどん減っていき、今後10年20年スパンで衰退の一途をたどってしまったら…。
あまり悲観的なことを吹聴したくはありませんが、そういったシナリオもまったくゼロではありません。
今治タオルことが大好きなわたしにとっていまの状況は、由々しき事態だという風に感じています。
わたし自身、今治タオルの素敵な使い心地に魅了され、人に勧めたり自分で買ったりして応援し続けてきました。
タオルを購入するときに最初に思い浮かべるのが「今治タオル」で、新しく買い替えるときも必ず「今治タオル」です。
草の根レベルでずっと応援し続けているのですが、激しいグローバル競争の荒波は想像している以上に熾烈です。
今治タオルと言えども厳しい戦いが強いられていて、放っておくとあっという間に飲み込まれてしまうかもしれません。
今治タオルが今後どのようにして歩んでいくのか、10年後や20年後のことについては誰にも分かりません。
もしかしたらいまよりもさらに大きな逆風に見舞われる、そういった可能性もゼロと言い切ることはできません。
ただ、今治タオルの未来を明るいものに変えていくために、いまからできることは必ずあると思うのです。
・今治はこれからもタオルの一大産地として在り続けて欲しい、歴史あるタオルの街として存在感を放っていて欲しい!
・今治タオルが歩んでいく未来は決して暗いものではなく、モノづくりの可能性を切り開く一大拠点であって欲しい!
今治タオルの未来がどんな姿であって欲しいかを真剣に考えて、理想を現実のものにするためにいまのわたしにできること!
それはしっかりと身のある情報を発信し続けることにより、多くの人たちにきちんと価値を届ける必要がある!
自分の言葉でしっかりと届けるためにも、WEBメディアの必要性を感じるようになりました。
今治タオルのことを知りたい人はすごくたくさんいて、情報を求めている人は非常に多かったりするのですが…。
それに見合った情報が世の中に出回っておらず、また分かりやすく整備されているわけでもない…。
自分の言葉でその素晴らしさと価値を伝えることによって、ひとりでも多くの人に今治タオルに触れてもらう…。
今治タオルのことに思いを巡らせるきっかけとなる、そういった場を作りたいと思うようになりました。
人が息づく場所には必ず物語が存在していて、そこには悲喜こもごも様々なドラマが繰り広げられています。
ただしそこにスポットを当てる人がいなければ、形にならないまま誰にも知られることなく忘れ去られていきます。
今治タオルには、携わる人たちの熱い想い、歴史と伝統に裏打ちされた確かな技術力など、たくさんの伝えるべきことがあります。
今治タオルが持っている真の実力に比べて、PRや宣伝が十分に行き届いていないという風に思ったりするのです。
今治タオルは素晴らしいポテンシャルがあるにも関わらず、それを十分に活かし切れているとは言えません。
適切な言葉で価値を伝えていくその総量を増やすことによって、まだまだ伸ばせる部分は大いにあると感じています。
これから先、今治のタオル産業をどうしていきたいか?10年後20年後はどうなっていたいのか?自分の胸に手を当てて考えを巡らせてみたときに…。
いまよりもさらに発展した素晴らしいタオルが次々と作られている、そういった明るい未来を夢見ています。
さらには今治タオルの専門メディアを立ち上げて、その魅力が十二分に伝わるように言葉に磨きをかけています。
WEBにおける今治タオルの広報的な役割、サポーターや熱狂的応援部隊といった役割を担っているつもりです。
ひとりでも多くのファンを獲得することができれば、長期的な繋がりによってこれからも永続することができます。
目まぐるしい変化が繰り広げられている現代にあって、わたしたちは何を残して何を切り捨てていくのか…。
子どもや孫たちの世代にどういったものを残したい?そんな問いを投げかけられる瞬間もきっとあるでしょう!
今治のタオル産地としての矜持、モノづくりに賭けてきた自信とプライド、客から支持され続ける良好な関係…。
未来はきっと明るい、今治タオルはいっそう輝くことができて、さらに大きな影響力を持つようになっている…。
そんな世界線が現実にあるとすれば…、それこそわたしが切に願っている理想の在り方と言えるものです!
未来はわたしたちの手で変えられる!単なる理想論と言われても、達成が困難だと言われても、やると決めたからには最後までやる!
地場で築き上げてきた産業を簡単に手放すことはできません、これからも達成し続けることができるためには…。
産業を育てていくにはそれくらいの気合いと覚悟がなければ、なかなか十分に響くようなことではありません。
今治タオルが繰り広げている活動は、地方に存在する一産業という枠組みをはるかに越えています。その価値は海を越えて世界へと広がりを見せています。
サイトを通じて今治タオルのことがもっと好きになる!そういった人が一人でも増えれば、これに勝る喜びはありません!
「まだ見ぬ今治タオルとの一期一会の出会いの場」として、サイトをご愛用いただけますと幸いです。